ミッションは、「日本に起業家精神とイノベーションを」。シリコンバレーと東京を舞台にした挑戦
日本とシリコンバレーを拠点に、ベンチャーと日本の大企業をつなぎ、次世代の起業家育成と大企業の変革に貢献してきたWiL(World Innovation Lab)。同社が大切にしているミッションは、日本の起業家をさらに増やすことと、日本中にイノベーションの精神を普及させること。これらを通じて、世界的なイノベーションの創出と日本の経済成長を目指している。実現するためには、ベンチャーと大企業がより連携し、事業のスピードと機動力を上げて世界に向かっていく必要がある。そのカギとなるのが、大企業に眠る優秀な人材の「失敗を恐れずに突き進む牽引力」だ。
ただ、日本の多くの企業では失敗が許容されづらかったり、徹底して失敗を回避する文化になっていたりするのが現状ではないだろうか。対してシリコンバレーでは、やみくもに失敗を恐れるのではなく、チャレンジや失敗から何を学ぶかが大切だと考える文化が根づいている。停滞が否めない日本にいま必要なのは、大企業のガバナンスから離れた治外法権的な場所=「出島」、そして約170年前に日本を震撼させた「黒船」のような存在ではないか。
創業当時から「出島」「黒船」戦略を武器に、共同研究所(ラボ)としてさまざまなベンチャーの紹介やビジネスの実証実験などを行ってきたベンチャーキャピタルのWiL 。ここではその取り組みをシリーズでお届けする。