芝生の上でのリモートワークを当たり前に。虎ノ門から新しい日常を
HIP:あらためて、『Meet up @ TORANOMON HILLS』の概要を教えてください。
土居諒輔(以下、土居):2022年5月25日から6月1日まで、虎ノ門ヒルズ全域で開催されます。期間中は、森タワー2階を中心に、オーバル広場、アトリウム、虎ノ門ヒルズカフェ、虎ノ門ビジネスタワー、新虎通りCOREなど、どこかしらでイベントやワークショップ、トークセッションなどが行なわれる予定です。「ARCH」や「CIC Tokyo」に入居されている企業の常設展示などもあり、虎ノ門ヒルズで起きていること、生まれようとしていることがわかるような内容になっています。
HIP:具体的に、どのようなコンテンツがあるのでしょうか?
土居:例えば、「CIC Tokyo」に入るDream Onさんの「空飛ぶクルマ」(※HIPの過去記事を見る)が展示されます。機体とVRゴーグルを使った「東京上空のフライト体験」もあり、本当に空を飛んでいるような感覚が味わえるはずです。単にアトラクションとして体験するだけでなく、空飛ぶクルマが実装された未来の社会について想像を膨らませるような内容になっていますので、ぜひご参加いただきたいですね(※事前予約制。一部、当日参加も受付予定)。
また、シリコンバレー発のクッキー教室「Coloridoh(コロリド)」さんによる、親子で参加できるクッキーづくりのワークショップなどもあります。Coloridohは下ごしらえ不要で簡単にカラフルなクッキーがつくれるプロダクト。
粘土のように楽しくこねて形をつくり、10分くらいで焼きあがります。今回はこのキットを使った「コロリド・ビーイング・プログラム」もあって、作業の手間がかからないので子どもとのコミュニケーションに注力でき、しっかりと向き合うことで子どものクリエイティビティーを育むと共に、親子の信頼関係を深めることができるんです。今回のワークショップではテーマを設け、親子でアイデアを出しながらクッキーづくりを楽しんでもらう予定です。
ほかにも、ビジネスタワーのCIC Tokyoでは世界最大級のピッチイベント『ROCKET PITCH NIGHT 2022 SPRING』を開催したり、テレビ東京さんがARCH参画企業とともに「不の解決(不満、不安、不当などといったあらゆる不の解決)」をテーマにした生プレゼンを行う公開収録などもあります。
HIP:本当に盛りだくさんですね。
土居:また、期間中には緑と青空が広がるオーバル広場で『虎ノ門ヒルズヨガ』を実施したり、芝生の上でピクニックを楽しめるようにオリジナルの「ピクニックBOX」を販売したりと、屋外スペースでリフレッシュできるプログラムもご用意しています。
オーバル広場をワークプレイスにできるよう、PCバッテリーや卓上電源のレンタルも行なっていますし(虎ノ門ヒルズカフェ内ワゴンショップにて貸出)、Yogibo(ヨギボー)のクッションもご用意しています。
仕事を始める前にヨガでリフレッシュしたり、街中にある芝生の上でリモートワークをしたりする。自分のオフィスのなかでは出会えない、人やアイデアと出会う。それが当たり前の風景になるよう、まずはこの場所から提案していきたいですね。
HIP:最後に虎ノ門という街についてあらためてお聞きします。ほかの街と虎ノ門との違いは何でしょうか?
横山:多種多様な人たちが出会う「余白」があることだと思います。最近のスタートアップやイノベーティブな企業のトレンドでいうと、丸の内だったらフィンテック、日本橋だったらヘルステック、渋谷だったらエンタテインメント……そんな色がありますよね。
でも、虎ノ門はこうしたさまざまなジャンルの人が集まって化学反応が起こり、「◯◯の街」とはならずに多彩なビジネス、イノベーション、あるいはカルチャーが生まれていくと考えています。そのためには、リアルな出会いの場が必要になるはず。リモートワークも良いけれども、オフィスに来ると楽しく働ける、単にデスクにかじりつかずに思わず立ち上がってしまうような新たな発見がありますよね。
『Meet Up @ TORANOMON HILLS』は、虎ノ門で暮らしている、働いている人でなくてもそれに気づけてもらえる企画を考えました。このイベントが、虎ノ門という「余白」に彩りが生えていく出発点になると思います。
HIP:「ステーションタワー(仮称)」の開業で、より彩りも鮮やかになりそうですね。
横山:ええ。2014年の虎ノ門ヒルズ誕生以来、さまざまなコミュニティーやアクティビティーの種をまいてきました。そしてこれからは、まいた種が花開く時期になりますね。虎ノ門から新しいものが生まれていくために、私たちが懸命に人、場、アイデアなどのコーディネートをしていきたいです。
『Meet up @ TORANOMON HILLS』にとどまらず、どんどん仕掛けと発信を強化していきます。虎ノ門に行けば何か楽しい体験ができる、面白い人や情報に出会えると思ってもらえるような街にしていきたいですね。