異文化企業のコラボ。ソフトバンク×ベネッセによる教育事業Classiとは
加藤理啓 / 井上寿士(Classi株式会社)
2018.10.19

業界の常識を、異なる視点で指摘してくれる。細かい積み重ねが信頼につながりました。

HIP:相手を信頼できると感じたポイントはどこだったのですか。

加藤:難しい話ではありません。お二人の教育事業に対する真摯な姿勢です。「何のために仕事をしているのか」に尽きます。「怖い人」と感じたのも、本気の表れ。お二人は教育の話になると止まらない。さらに「先輩方が学校とのあいだに積み上げた信頼関係のうえで、自分たちはやらせてもらっている」という謙虚な気持ちが、言葉の端々に出ていたのもすごく心に残りました。

HIP:井上さんが加藤さんに抱いた印象はいかがですか?

井上:私たちの判断軸は1つ。われわれと同じ目線で、お客さまである生徒と先生と学校を大切にできるかかどうか。加藤さんは、同じ目線で考えてくれました。さらに、われわれの意見を鵜呑みにするだけでなく、教育業界の常識だと思っていたことに対して、新たな視点で指摘もしてくれます。学校ならではの文化や仕組みを話すと、それを踏まえた回答を考えてくれる。そういった細かい積み重ねが信頼につながりました。

HIP:両社の信頼関係が徐々に構築されるなかで、Classiに対する両社内の評価はどうだったのでしょうか。

井上:社内からは、チャレンジングな取り組みということで、「ぜひやりたい」と声を上げてくれる若い社員も多いですよ。

ベネッセには、人事異動で自分が希望するポジションに応募できる社内公募制度があるのですが、昨年はClassiの枠が数名だったところに、数十名の応募があったと聞いています。ベネッセとは違う空気のなかで、ベンチャーというスピード感のある職場で働いてみたいというチャレンジングな精神を持ったメンバーが多いですね。

世の中の進化に対応し続けるには、変化を許容する教育、学校風土が必要

HIP:最後に「Classi」が変える教育の未来について聞かせて下さい。

井上:学校は、子どもたちが大人になる10年後、20年後、30年後を見据えなくてはいけません。いわば、子どもたちの未来をつくっている場所です。未来は予想を超えて進化しているでしょう。進化に対応し続けるには、変化を許容し続ける教育が必要です。それは変化を許容する学校風土から生まれます。「Classi」という新しい取り組みを通じて、学校が少しでも時代の変化を体感してもらえれば、学校教育が良くなる第一歩になるはず。そういったサービスを実現できたらいいと思っています。

加藤:子どもには、勇気を持って社会に飛び出して、希望を持って働いてほしい。「Classi」は、そういった子どもを増やすためのサービスです。世の中が変化するスピードはさらに加速するでしょう。ICTが当たり前にあるからこそ、使いこなす術を学んでほしい。そのためには、やはりプロジェクト学習が重要になる。

プロジェクト学習では、自分とは違う考えを知ることで、成長や変化につながっていく。社会人の仕事では、当たり前に経験することです。だったらそれを学生のうちから学べばいい。そのために、学校はもっと社会に開かれるべきです。日本や地域が抱える構造的な課題を題材にしながら、社会に触れて学び、経験する。そうすることで、自分は何に興味があって、何ができるのかがわかるようになります。結果として、自分の家族や仲間、社会に還元する楽しさや喜びを感じられる子どもが増える。「Classi」は、その手助けになればいいなと思います。

Profile

プロフィール

加藤理啓(Classi株式会社 代表取締役副社長)

ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)入社後、国際事業部および経営企画部にて新サービスへの投資・事業計画策定、海外パートナー企業とのジョイントベンチャーの立ち上げなどに従事。2014年Classi株式会社を設立、代表取締役副社長に就任。文部科学省「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」委員、広島県立叡智学園中学校・高等学校アカデミックアドバイザーなども務める。

井上寿士(Classi株式会社 取締役)

株式会社ベネッセコーポレーションに入社後、名古屋支社にて高校向けのコンサルティング営業を経て、スコア型英語4技能検定「GTEC」の西日本営業責任者、デジタル領域の新規事業責任者などを歴任。2014年Classi株式会社を設立、取締役に就任(現任)。現在、ベネッセのデジタル事業開発本部長として、学校向けICTソリューションの事業も統括する。

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